絹(きぬ)の道(みち)が通る鑓水(やりみず)の生糸商人(きいとしょうにん)は、生糸取引(きいととりひき)により財を築きました。その一人、八木下要右衛門(やぎしたようえもん)は見事な石垣のある屋敷を築き、「石垣大尽(いしがきだいじん)」とも呼ばれました。
かつて敷地内に建てられていた書院(しょいん)は、別名「異人館(いじんかん)」と呼ばれ、八王子を訪れた外国人をもてなす場所でした。現在は、屋敷跡に「絹(きぬ)の道(みち)資料館(しりょうかん)」が建てられ、絹(きぬ)の道(みち)や養蚕(ようさん)・製糸(せいし)に関する資料が展示されています。