折れ曲がった根がタコの足のように見えることから「たこスギ」と呼ばれ、八王子市の天然記念物に指定されています。
たこスギには有名な伝説があります。
昔、薬王院へ続く参道を天狗たちが工事していると、どうにも大きくて邪魔になる杉があり、切り倒すしかないということになりました。その話を聞いていた杉は、一晩のうちに根をくるくると曲げ、参道の邪魔にならないように道をあけたということです。
昔の人はこの伝説を天狗様の神通力といってありがたがり、「道を開く」ということで開運の杉として祀られるようになり、現在に伝わっています。